備忘録:論文投稿【IEEE Transactions on Haptics】
D1にして,初めて論文を投稿しました.
投稿先はタイトルにあるようにIEEE Transactions on Hapticsです.
書き終えるまでも長かったけど,投稿するまでも色々手間取って長くなってしまった...
あとは万事尽くして天命を待つです.
というわけで,次は手間取らないように備忘録を兼ねて手順を書いていきます.
用意するもの
IEEE ToHはIEEEの中でもIEEE Computer scienceという分類に分けられるため,普通のIEEEフォーマットとは異なるので注意が必要です.
- 論文の原稿PDF
これは言わずもがなですね.しっかり英文校正に出して,更に誤字・脱字が無いか確認しましょう(自分はとても脱字が多いので...).
セクション,サブセクションも大文字小文字が統一されているかは要チェックです.
フォーマットが統一されていないと一気に読む気を無くされるそうです.
また,謝辞,参考文献,バイオグラフィーは論文の規定枚数内に入っていることがマストです.レターが6P,レギュラーが12Pだったかな...?
- 共著者のバイオグラフィー
これが一番手間取りました...
自分の英語力が怪しいので合っているかが不安ですが,著者,共著者のバイオグラフィをしっかり記載した状態で投稿するように書かれています(これは査読後の最終原稿の事を指しているのかもしれないですが,どちらにしろ必要になってくるので早めに準備しておいて損はしないです).
写真ももちろん用意しておいた方がよいでしょう.
- 共著者のメールアドレス
共著者の登録の欄があり,ここでメアドを入れる必要があります.
投稿していこう
- IEEE ToHのWebページへ
- 『Submit your Manuscript』という黄色いボタンがあるのでクリック
- ScholarOneのページに飛ぶのでここでアカウントを作る必要がある.
- アカウント作成後
- 『Home』『Author』『Review』の欄があるので『Author』へ
- 左の『Start New Submission』へ
- 『Begin Submission』をクリックすると投稿作業が始まる
- 『Begin Submission』
『Type, Title, &Abstract』
論文の型(Regular, Short, Comment...etc.) を選択します.自分の論文に沿ったものを選びましょう.
TitleとAbstractは言わずもがなですね.
『Attribute』
この論文へどう貢献するのかってことですね.キーワード選択です.
ただ,キーワードはIEEEの指定に沿ったものを使用しないといけません.
『Authors &Institutions』
ここで,著者の所属やメールアドレスを登録していきます.
Dr, Mr, Ms, Mrs.の項目があるので,著者の情報(Ph.D.持ちなど)はしっかりと把握しておく必要があります.
また,Open Researcher and Contributor ID(ORCID)なるものを登録する必要があります(これは一人分だけでいけました).
『Reviewers』
査読者の推薦や避けたい査読者を挙げることができます.
これはしなくてもいいのですが,私としては査読者を推薦することをお勧めします.
というのも,これは先輩からの受け売りですが論文の査読で一番時間がかかるのが査読者の選定らしく,これを避けるためにも推薦しておいた方が時短になります.
『Details&Comments』
ここでは
- カバーレター
- 以前同じ内容で論文を出したことがあるのか
- (もし出したことがあれば)前回からの差分は何か
- ダブルブラインド制を希望するのか(希望する場合は理由を書く)
- 科研費等で論文を書いたことを報告する必要があるのか
などが聞かれます.
該当する項目を埋めていってください.
ダブルブラインド制を希望する場合に理由が必要となるのは,自動生成スクリプトの論文が査読を通ったという事件と関わりがあるのでしょう...
『File Upload』
もうここまできたら,ほとんど終わりです.
論文のPDFや補足資料等をアップロードしましょう.
補足資料等は必要なければアップロードしなくてもいいです.
『Review & Submit』
最後に登録した内容の確認をします.
しっかり内容を確認をして,最後にPDFで出力して保存しておきましょう.
これで投稿完了です.完了した日は帰ってビールでも飲みましょう.
こんな感じです.
論文の規定読むのが結構大変ですが,ここ飛ばすと逆に時間をとることになるのでしっかり読んで投稿しましょう.
※間違い等あれば指摘してください.
2018/05/03 追記
先月中旬頃,なんとアクセプトとのメールが届きました.
『We are pleased inform you~』で始まる文面を見たとき泣きそうになりました.
流れとしては,
2017.5月中旬投稿
2017.10月初めMajor revision.
2017.2月中旬Minor revision.
2017.4月中旬Accept.
で,1年近くかかりました.
とある先生に聞いた話では,ToHでは半年くらいで全プロセス終わるそうなので査読者探しに時間がかかったのでしょうか...
何はともあれ美味いビールがもう一本飲めます.