学振DC1への道のり
こんにちは,初めまして.
bigface00ことキッシーです.
今年の4月から中国地方の某大学院で博士課程後期に入学します.いわゆるドクターってやつです.
ドクターを志した理由とかはおいおい記事にしようとは思っていますが,実はそんなにドクターへの熱い想いはありません笑.
ただ,研究室に配属された学部4年~修士2年にかけて自分なりにハードワークを続けたお陰で学振研究員(DC1)として内定を得ることができました.
内定された場合評価が開示されないので,あんまり参考になるかどうかはわかりませんが第一回目の記事として申請書を書く際に気を付けた事を綴っていきます.
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学振とは
学振とは日本学術振興会の特別研究員の事を指します.
所謂,国のお雇い研究員みたいな感じでお給料として毎月20万と年間約100万(募集区分による)の研究費が2or3年貰える,いわば研究者の最初の登竜門みたいな感じです.
これがあると,親への負い目無く研究に専念できます.
詳しくは,日本学術振興会を見ていただいた方がいいです.
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申請書を書いていこう
さて,ここから自分が心がけたことを書いていきます.
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申請書は自分の夢を語る
3年間で無理そうなことでもいいんです.未来の話なんで,いくらでも語りましょう.
その夢に対して,エビデンスで武装して審査員の方が読んだときにある程度できそうだなぁと思わせることが大切です.
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流れるようなストーリー作る
その研究が面白そうでなければ,絶対に読んでくれません.
〇〇な事象があって,〇〇には△△な問題があって,これを□□で解決することによってこんな幸せな世界が!!!
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文字は11pt以上,見出しは太字,できるだけ図を使って示す
申請書のスペースは限られています.夢を語るには狭すぎる!なんて方もいらっしゃるとは思いますが,いくら凄い事を書いていたとしても,小さい文字で延々と書かれていたら審査員は読む気が失せます.
審査員の方は何十件も目を通す必要があり,1件あたり数分で済ませたいものです.
パッと見てわかるのが重要です.
そこでパッと見てどんな研究をやっているのかがわかるフローチャートを載せましょう.文章は流し読みされる可能性が非常に高いです.自分が何をやっているのか示せなければそれで終わりです.
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自己アピール欄は研究者に対する熱い想いを語る
正直,ここはほとんど読まれないらしい...
読まれないからこそ,独自の自己アピールをしてやりましょう.
私は,当時読んでいた未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義IIに「イノベーション・エンジン」なるものがあり,それをもじって「研究者のエンジン」みたいな事を書きました.
また,書く内容としては,研究者になったとき自分の能力がいかに発揮されるかを書きましょう.
後輩の面倒見がいい,英語ができるから世界へ発信できる,体力に自信があるからいくらでもハードワークが可能などなど.
それに対して何かエピソードがあると尚いいです.
私の場合,ハッカソンで賞とった時のエピソードを使って「自分で問題を提起し,それに対して解決策を練って,一つのガジェットを作った.まさに研究の流れと同じである.」
みたいなことを書きました.
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業績
正直,申請書の中で業績が一番ネックです.
当時,ジャーナル論文が一本も無かったのでまさかDC1通るとは思っていませんでした.
一応,当時の業績を以下に示しておきます.
- 国際学会アクセプト済み含め4本(内一本は3rd著者,全てオーラル)
- 国内学会5本
- 特許1本
ボス曰く,国際学会がデカかったんだろうということでした.
いや,ほんとこれだけ学会出させて頂いたボスにはしっかりこれからの研究で返していきたいっす...
一応,こんな感じで申請書を書いていきました.
学振通るか通らないかで精神的な負担が物凄く減るので,頑張ってください!